日本語入力システム「かんな」
「かんな」は、UNIX系OSで動く、クライアント・サーバー型の日本語入力システムです。
「かんな」は元々NECで開発され、フリーソフトウェアとして公開されていましたが、長い間メンテナンスが渋っていたため、有志でsourceforge.jpを利用して開発を引き継ぐことになりました。
更新情報
- Canna 3.7p3をリリースしました(2004/05/20)。FreeBSD, Solaris, AIXなどで3.7p2のmakeに失敗する問題を修正しただけなので、3.7p2を正常にインストールできている場合は3.7p3を入れ直す必要はありません。
- Canna 3.7p2をリリースしました(2004/05/19)。変更点はこちらを参照願います。
- Canna 3.7p1をリリースしました(2004/01/02)。変更点はこちらを参照願います。
- Canna 3.7をリリースしました(2003/12/12)。変更点はこちらを参照願います。(リンク先は同梱のCANGES.jpを多少修正したものです)
- 新ワイドキャラクタAPIにいくつかのソフトを対応させるパッチを公開しました。
- Canna 3.7beta1のテストを開始しました(2003/09/27)。御協力お願いします。
- Canna 3.6p4をリリースしました(2003/09/22)。変更点は同梱のCHANGES.jpを参照願います。
- 開発版で辞書の形式が変わりました。これに伴いバージョン番号を3.7devel2としました。(2003/08〜09)
- DIC_WORKブランチで辞書の強化が続けられています。pubdic+ベースの厳選された語彙が好みで、変換効率を高めたい場合は、利用してみてください。(2003/03〜)
- RELBR_3ブランチをRELBR_3_6にリネームしました。(2003/02/02)
- Canna 3.6p3をリリースしました(2003/01/25)。3.6p2の簡単なバグを修正したリリースです。[Canna-dev 155]
- Canna 3.6p2をリリースしました(2003/01/24)。変更点は同梱のCHANGES.jpを参照願います。
- Canna 3.6p1をリリースしました(2002/12/02)。これはセキュリティ修正のみを行ったリリースです。
- RELBR_3 ブランチを切りました (2002/11/04)[Canna-dev 79]
- Canna 3.6をリリースしました(2002/10/24)。変更点は同梱のCHANGES.jpを参照願います。
3.7p2, 3.7p3での互換性のない変更点
特に非互換点は無いはずです。
3.7p1での互換性のない変更点
Canna.confの実験的なオプションModernElfLinkに関する変更以外、特に非互換点は無いはずです。
3.7での互換性のない変更点
- バイナリ辞書の形式が変わりました。以前の形式の辞書もマウントできますが、新しく作った辞書は古いサーバではマウントできません。また、mkdic -fqで学習情報を作り直す必要があります。
- 共有ライブラリのバージョンが1.2になりました。SunOSなどでは、旧バージョンでコンパイルしたバイナリは動的リンクに失敗することがあります。バイナリ互換は保たれているはずなので、シンボリックリンクで対処して下さい。
- ワイドキャラクタAPIを変更しました。現在のところ、コンパイル時に無効にしない限り、古いAPIも利用できますが、できるだけ新しいAPIを利用してください。新ワイドキャラクタにいくつかのソフトを対応させるパッチを公開しています。
- canuumが補助ライブラリlibsptを利用するようになりました。
- (setq chikuji-continue nil)としておかないと(setq renbun-continue nil)が効かない問題を修正しました。renbun-continueのデフォルト値はnilでしたが、tであるかのように動作していたため、この修正に伴いrenbun-continueのデフォルト値をtに改めました。
- デフォルトのディレクトリ構成が変わりました。特にパッケージを作成する場合には注意してください。
- sample/*とcmd/crrdic/*を削除しました。いずれも以前から通常のインストールではコンパイルされていなかった古いプログラムです。
3.6p4での互換性のない変更点
- インストールされる初期化ファイルのサンプルが変わりました。特にパッケージを作成する場合には注意して下さい。
3.6p2での互換性のない変更点
- 共有ライブラリのバージョンが1.1に統一されました。SunOSなどでは、旧バージョンでコンパイルしたバイナリは動的リンクに失敗することがあります。バイナリ互換は保たれているはずなので、シンボリックリンクで対処して下さい。
- mkbindicは同じ読みの単語同士の順番は変えないようになりました。
これで優先順位の情報を保ったままバイナリ辞書を作れるようになります。
3.6p1で修正されたセキュリティ問題
不正なリクエストを送ることで、バッファオーバーフローの他、内部データの漏洩などを引き起こす問題がありました。
3.6での互換性のない変更点
- cannaserverはデフォルトではTCP接続は受け付けないようになりました。
TCPでの接続を許可するには、-inetオプションを付けてください。
なお、UNIXドメインでの接続の場合、サーバー名はunix[:番号]となります。
3.6で修正されたセキュリティ問題
- クライアントから非常に長いユーザー名、グループ名を送られると、バッファオーバーフローする問題がありました。
ドキュメント
現在のところは、NECのCannaのページを利用して下さい。
ダウンロード
3.6以降は
こちらに、
3.5b2までのものはNECのページにあります。
なお、CVS版は
cvs -z 6 -d :pserver:anonymous@cvs.sourceforge.jp:/cvsroot/canna checkout canna
で取れます。ただし、そのままではreleaseの形にならないので、mkrelease.shを(必要に応じて修正の後)走らせてください。
CVS版のtarballはcanna tarballからダウンロードできます。
メーリングリスト
TODO
優先的に行うべきもの
- 全体的なコードの整理。
- 辞書が変わっても学習情報を継続して生かせるような仕組みを作る。
中程度の優先度のもの
- libcannaに不足しているAPIを洗い出す。今のところ目についているのは、
- SIGWINCH対策
- ユーザー定義モードをアプリケーションが詳しく知るための仕組み
- .cannaにアプリケーション名やアプリケーション固有の情報を渡す仕組み
- キーバインド取得API(今でも一応あるが要改善)
- JIS X 0213対応。辞書にもあるていど登録したい。
- ドキュメントの更新。日本語優先。(ユーザーズマニュアルは進展、APIのmanはまだ)
- 文法ファイルを新しい拡張性のある形式に置き換える。(仕様、移行時期は?)
優先度小、意欲あり
- 変換ロジックの改善。これは日本語処理に詳しい人が必要。(大変)
- 品詞分類をよりきめ細かに。単語の意味内容もある程度指定できるようにする。(大変)
- canlispでユーザー定義関数をキー定義できるようにする。(楽そう)
優先度小、意欲なし
- 英語ドキュメントの更新(中)
- lisp文法の強化(他のライブラリに任せる?)(中)
- cmd/以下のコマンド群の整理(楽)
- 最低限の認証システムを導入する(中)(sshでも性能は十分?)
その他
- IIIMF,gdkimmodule,anthy uimなどへの対応。(外部で進行中)
現在のプロジェクトメンバー(五十音順)
その他の情報
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$Id: index.html,v 1.30 2004/05/19 16:05:03 aida_s Exp $